福井駅東口の三角市街地の謎








福井駅東広場のすぐそばに三角形の土地があることに

きづくだろうか?

福井駅東広場から木田橋通りを木田橋方面に

100mほどいったところに

その三角形の鋭角であるわかれ道がある

その場でみただけではどこにでもある

普通のわかれ道だが

地図上でみるとあることに気づく

地図をみていると福井駅周辺のほとんどの道は垂直に

まじあっている

だが、この道は碁盤の目のような市街地を中途半端に

斜めに横切っている

この道はいったいどうゆう理由でつくられたのだろうか

不思議である

 現在の地図からはその理由はわからないが

時代をさかのぼり終戦後にだされた福井市街の戦災復興都市計画を

みるとその理由がわかる

現在の福井市街の基盤はこの計画にもとづいてつくられた

フェニックス通りや中央大通り、その他の幹線道路なども

この計画によってつくらてたのである

この計画によると

北陸線の福井駅北にある曲線部分を解消し

福井駅を現在の北電付近まで移し

西口広場には約1万6000平方メートルの

広場をつくることになっている

しかしこの計画をきいて何か違和感を感じないか?

そう現在の広場はたったの約5000平方メートルしかないのだ

現在の市街地の基盤を作った計画の福井駅周辺だけ

大幅な変更があったのである

しかも工事開始直前で

実はこの時期

GHQによって「シャープ勧告」がだされていた

この勧告によって全国の復興事業の縮小が指示されたのである

福井市もその例外ではなかった

それにより駅舎は現在地にととまり広場も縮小されたのである

現在再び広場を広げたがもとの計画とは比べようがない

話をもどして駅東の斜めに横切っている道だが

復興計画によりこの地点まで

東口広場となっていた

木田橋通りはこの斜めの道を通るはずだっのである

だが急遽変更され、いまのように中途半端に残ってしまった

復興計画の名残はこの三角市街のほかにもみられる

県庁線の中途半端な駅前広場への接続や

その周辺の折れまがった道などがある

西口北通りはこの折れまがった部分まで広げるはずだったのである

(現在は逆方向に広げた)

福井駅周辺の再開発が現在すすんでいるが

かつてのこの計画の変更のように

後世にくいのないものにしてほしい

 

(完)



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